不動産賃貸業のオーナーになった場合には、まだまだ小規模であればクラウドの会計ソフトは必要ではないかも知れませんが将来的に規模を大きくしたいと考えているのであれば、早めのうちから導入してなれておくことも必要でしょう。
この記事ではクラウド会計の説明をしています。ソフトの比較をしています。
会計管理はクラウド会計を利用しましょう。
クラウド会計とはサーバー上にデータ保管して会計ソフトが利用できるシステムです。
最近では税理士も対応可能な事務所が多いので今からであれば、会計ソフトをパソコンにインストールして会計するよりかは、はるかに利便性が高いです。
例えば喫茶店で不動産の情報収集をしたとしましょう。
クラウドの会計であれば領収書のレシートを携帯のカメラで撮影して、会計連携させることができる。
レシートを財布の中にしまって、もしもレシートを失くしてしまっては経費にできない。
帳簿を作成するであればクラウド会計を導入するほうが圧倒的に効率がいい。
クラウド会計のメリットとしては5つ
クラウド会計のメリット下記の5つ
記帳した内容がクラウド上にデータ保管できること
仕訳の自動入力が可能なこと
自動で会計ソフトがアップデートされること
さまざまなサービスと連携ができること
税理士とリアルタイムで情報共有ができる
記帳した内容がクラウド上にデータ保管できる
青色申告の帳簿保存期間は原則7年です。
青色申告とは白色申告より税制上の優遇措置があるので基本的には青色申告しましょう。
問題なのは帳簿保存方法ですが、電子帳簿保存法の改正により2022年1月から電子取引での帳簿は電子データでの保存が義務付けされました。それ以外の取引は紙での保存でも可能です。
電子取引とは、メールなどで請求書や領収書が発行されたもの。紙ではなくPCなどによって取引したものです。
クラウド会計を利用してすべて電子帳簿保存にすれば、紙で保管するよりスペースの削減になります。
パスコンに会計ソフトをインストールして仕訳をする場合には、どうしても紙の請求書を見て仕訳入力するほうがやりやすいので電子データ保存に向かないです。
クラウド会計はサーバーにデータ保存できるので、万一パソコンが壊れもデータが紛失することがありません。
仕訳の自動入力が可能
クラウド会計では、銀行取引のデータを読み込みこむことによって自動入力が可能です。毎月の家賃が入金は基本的には銀行に入金されるかと思いますので手間が省けます。
支払いについても銀行振込が多いはずなので、いったん取引に関しての仕訳パターンなど登録しておけばいいのです。登録しておけば次からわざわざ仕訳しなくてもいいです。
また領収書を携帯のカメラで撮影して経費の自動仕訳も可能し連携が可能なので作業的な負担が減ります。
自動で会計ソフトがアップデート
クラウド会計の場合には、自動で会計ソフトがアップデートされます。
会計ソフトをインストールしてる場合だとバージョンアップするには、購入するしかありません。
会計ソフトは3~5年ぐらいで古く感じてくるので新しいバージョンがほしければ買い替えなければいけません。ソフトの買い替えする手間と費用がいりません。
さまざまなサービスと連携できる
クラウド会計ではクレジットカードなども連携できたりします。
また独立する場合には、社会保険や給与なども連携できたりと今後もさまざまなサービスと連携されていくと思います。
請求書発行もできたりしますので法人に貸す場合などには、請求書が必要な場合もでてくるかと思います。クラウドですべてを管理するのが効率的です。
確定申告も自動作成できるので、あとは間違いがないかチェックするだけで大丈夫です。
税理士とリアルタイムで連携できる
ローンと使って不動産投資する場合には、ローン期間中は金融機関からさまざまな会計データの提出を求められます。
そのたびに税理士さんと連絡して会計資料をもらっていてはかなり非効率です。
クラウド会計では、税理士事務所から会計データを見たり入力したりが可能なのでわざわざ会って資料をもらうような手間が省けます。
税理士事務所には会計ソフトにログインしてチェックしてもらい、あとはチェック済の会計資料を金融機関に渡すだけです。
クラウド会計のデメリットとしては2つ
クラウド会計のデメリット下記の2つ
ランニングコストがかかること
インターネット環境が整っている必要がある
ランニングコストがかかる
クラウド会計では初期費用は不要ではありますが、毎月一定額のランニングコストがかかります。
まだまだ家賃収入が少ないうちには負担にはなりますがアップデートやバージョンアップなどには費用がかかりません。
会計の事務負担が少ししんどいと感じてきてからクラウド会計の導入でもいいでしょう。
インターネット環境が整っている必要がある
クラウド会計はインターネットの利用環境が整っている必要があります。
もしインターネットを利用していない場合には、インターネットの回線分のランニングコストも必要になります。
また銀行やクレジットカードとの連携もあるのでセキュリティー面の環境もきっちり対策しておきましょう。
弥生会計、freee、マネーフォワードの比較
クラウド会計で有名なマネーフォワード、freee、弥生会計の特徴を比較してみました。
価格面、連携数、電子契約対応などを比較しました。
マネーフォワード

引用:株式会社マネーフォワード
一番おすすめできる点は不動産関連のサービスが充実している点です。
また不動産に関連する会社との業務提携に関しても積極的におこなっています。
マンション査定なども提供しています。会計ソフトで重要な金融機関とクレジットカードの連携も多いです。
freeeと違って会計知識は必要ではあるが、導入する機会に会計のことも覚えてしまうのもいいでしょう。
携帯アプリでマネーフォワードを使用している人も多いと思うが画面に関しても見やすく整っている。
価格 | パーソナルミニ 月額1,078円 1ヶ月無料 |
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難易度 | 会計知識は必要 |
連携数 | 銀行・クレジットカードとも連携数が多い |
電子契約 | 電子契約可能 請求書発行も可能 |
拡張性 | 人事・労務など幅広く拡張が可能 |
freee

引用:freee株式会社
楽天銀行との連携ができない点が少し残念。魅力的なところは会計知識がなくても仕訳入力が可能で初心者には非常に向いている。
不動産は契約等が多く発生する。電子契約に関しては別途費用が必要にはなるが利用は可能である。
ユーザー数もNo.1でまったく会計の知識がなくてもはじめれるので初心者のかたはfreeeからはじめるのもいいでしょう。
会計事務所も対応しているところは多くその点に関しては心配はないです。
仕訳が独特で会計知識がある人には逆にむかないかも知れません。
価格 | スタンダード 月額2,178円 30日間無料 |
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難易度 | 会計知識は不要 |
連携数 | 銀行・クレジットカードとも連携数は多い |
電子契約 | 別途費用が必要 |
拡張性 | 人事・労務など幅広く拡張が可能 |
弥生会計

引用:弥生株式会社
通常のソフトをインストールして利用する場合には、弥生会計の利用者は多い。
会計している人の中では弥生会計は有名なソフトです。
弥生会計の操作にも慣れている人も多くシェアNO.1である。
金額面では初年度無料なので非常に安い点が魅力的である。
税理士事務所との連携は多いので心配はない。
入力画面のデザインはシンプルである。規模が大きくないときには弥生会計でも十分であるが、電子契約ができない点で悩むところではあります。
価格 | 弥生の青色申告セルフプラン 1年間8,800円 1年間無料 |
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難易度 | 会計知識が必要 |
連携数 | 銀行連携などは問題はない |
電子契約 | できない 請求書も別サービスになる |
拡張性 | 拡張性があまりすぐれていない |
※2022年6月での情報なので随時変更されている可能性はあります。

最後に
クラウドソフトは非常に便利です。
もし導入していない場合には慣れていくことも大事なので不動産投資をきっかけに初めてみるのもいいでしょう。
また会計ソフトをしっかり入力しておくことであとから修繕費をまとめることや空室期間がどれだけあったかなどまとめるのにも便利です。
クラウドの会計ソフトでない場合には、銀行データなどは手動でしないといけない手間があります。
不動産投資で会計に時間がかかってしまってはもったいないです。他のことに時間を使ったほうがいいでしょう。